福岡から1番近いアメリカ
長崎県佐世保市。
海と山に囲まれた人口25万人ほどの
大きくも小さくもないこの街には
直線距離が日本一長いアーケードと
アメリカがある。
それっぽい建物やお店ではなく、本物のアメリカが。
この川を隔てた向こう側。
ゲートとフェンスに囲まれた場所は
確かにアメリカなのだ。
明治時代、人口3,000人ほどの小さな村だった佐世保は
戦争という歴史の渦に飲み込まれながら
日本の西果てを守る「軍港」として栄えてきた。
現在も街中にその名残が点在しており
当時の軍港は造船所に、防空壕は市場に、
使われることのなかった滑走路は
3車線が直線的に1キロ以上続く
広すぎて長すぎる “不思議な国道” になったという。
他にも無線塔や赤煉瓦倉庫群など
上げればきりがないが
こうして残ったものは建物ばかりではない。
終戦後
帝国海軍基地はそのままアメリカ海軍基地へと変わり
突如としてアメリカ人が街に溢れる中で
戸惑いながらも共存の道を歩んだ佐世保はやがて
アメリカ文化が混在する “ハイカラな街”
へと進化したのだ。
ハンバーガーはもちろん、タコスやデニム生地も
佐世保から日本全国へ広まったと言われており
当時は東京にも勝る、流行の最先端だったという。
そして現在では
市内に約6,000人のアメリカ海兵とその家族が暮らし
道路には普段目にすることのないナンバーの車が走り
街では日本人とアメリカ人がごく自然に交差している。
外人BARエリアに行けばハンバーガーやタコス、
アメリカンステーキの専門店が密集しており
誰もが日本にいながら
アメリカ文化を肌で感じることができるだろう。
他にもJAZZバーやレモンステーキを出す喫茶店など
アメリカ文化の影響を色濃く受けたお店も
街中に点在している。
フェンスの向こうはアメリカ。
陸続きだが、国境は確かに存在する。
国籍も文化も法律も違う人々が
今日もナチュラルに生活する街、佐世保。
福岡から1番近いアメリカは、実は
「ハイブリットな日本人の街」なのかもしれない。
– – – アメリカを体感するならココ – – –
外人BARエリアの玄関口
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佐世保で最も歴史のある老舗外人BAR
SUNNY 1969年創業 ← SHOPページへ
BUNNY(姉妹店)1982年創業 ← SHOPページへ
日本で最も美味しいアメリカンステーキ専門店
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